3月に発生した東北地方太平洋沖地震によって、東北地方太平洋側を中止に、日本列島は未曾有の
震災に襲われました。私たちのルネサスもまた、那珂工場が大きな被害を受けるなど、大変な影響を被
るなかで、2011年度はスタートしました。
先の2011春闘では、賃金体系維持(ベースアップ・ゼロ)と一時金4.0ヶ月を、留保条件付きながら、
かろうじて確保しましたが、今年度上期になって震災の被害状況が明らかになるとともに、上期で400
億円の赤字を計上する見込みとなったことから、8月末に会社は、賃金と一時金の減額を労働組合に
申し入れました。9月いっぱいをかけた職場討議と団体交渉の末に、労働組合は会社提案を受け入れる
決断をしました。これによって、2011年の冬の一時金は1.76ヶ月(12%減額)となり、2012年1月か
ら3月の賃金は、7.5%の減額になりました。また、賃金の減額に合わせ、残業代割増率の引き下げも
行われます。
2012年4月に、ルネサスは統合2周年を迎えます。3年目からは、人事処遇制度も統合会社として一
元化される予定であり、10月からは、会社提案に対する職場討議も行われています。賃金と評価制度、
福利厚生制度、勤務関連制度、健康保険など、さまざまに見直しが為されようとしています。
さて、ルネサス懇では今年もまた、次回春闘に向けてアンケートを実施します。
賃金減額のなか、皆さんの生活実感は如何でしょうか。皆さんが、日々の生活で貯金を取り崩すことな
く、住宅や車などのローンを払い、家賃を払い、普通の生活水準を維持できるレベルの食費や服飾費な
どの生活費を確保し、時には趣味やレジャーを楽しみ、子供の養育や老後のための蓄えを築いて行くに
は、月収であといくらくらい必要でしょうか。
今困っていることは何でしょうか。会社のリストラでしょうか、それとも賃金が安いことでしょうか。ある
いは老後や年金など、将来の生活に関わることでしょうか。新しい人事処遇制度は、どのようになれば、
私たちの生活や仕事や労働環境の質の向上につながるでしょうか。
ルネサス懇は、電機懇と共同でこのアンケートに取り組み、電機各社に勤める私達労働者の生活実感
と実態を把握するよう努めます。その結果を私達みんなで共有して、何が私達にとって最も重要な要求
なのか、春闘で何を要求すべきかを話し合います。春闘を通じて要求を実現するための最大の力は、私
達の願いや希望を叶えようとする思いと意志の強さの結集に他なりません。
回答はWEBで回収しています。下の入り口からお願いします。
2012春闘アンケート入り口
(アンケートは2月29日をもって終了しました。 集計結果はこちらから。)
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