2012春闘アンケート集計結果

  今年の春闘アンケートは、昨年と同じ92名の方から回答を頂くことができました。ご回答を頂いた皆様に
 感謝申し上げます。今年はルネサスエレクトロニクスのほかに、ルネサス武蔵ES、ルネサスソリューション
 ズ、ルネサスモバイル、ルネサス関西セミコン、ルネサスデザイン、日京クリエイトの各社の方から回答が
 ありました。また、事業所単位では、武蔵、玉川をはじめ、日本ビル、那珂、高崎、相模原、北伊丹、鶴岡、
 西条、山口、滋賀の全11拠点から回答を頂いています。集計結果を以下に報告いたします。



 1.回答者のプロフィール

 @年齢

           <2012年>                         <2011年>
    

   昨年よりも40代の回答者が増加しました。


 A雇用形態

  


 B性別

  



 2.生活実感 − あなたの生活実感はどうですか −

 @生活実感

            <2012年>                          <2011年>
      


   生活実感は、「かなり苦しい」が昨年の19%から31%へと大幅に増えました。「やや苦しい」をあわせ
  ると、64%に達し、昨年の58%よりも増加しています。賃金一時金のカットが影響している可能性を示
  唆しています。


 A事業所比較

  


   武蔵に比べて、玉川で「苦しい」との回答が多く見られます。個社の時代から続く低水準の一時金が
  原因とも思われます。更に、武蔵、玉川以外の事業所や工場では、9割を超える方が「苦しい」と回答
  しています。


 B年齢別比較

   


   年代が上がるほど、「苦しい」と回答する割合が増えています。電機連合の調査では、40代以降で
  貯金を取り崩す家庭が多い傾向にあることが判っており、その調査結果と一致します。



 3.必要額 − あなたの生活には月額であといくら必要ですか −

 @必要額

            <2012年>                          <2011年>
     


   賃金の必要額でも、生活実感を反映して、「5万円以上」とする回答が昨年の35%から42%に増加
  しました。3万円以上の回答が全体の81%を占めており、4Qの賃金カット(基礎賃金の7.5% ; 月
  給40万円の方で月3万円のカット)を反映しているものと考えられます。


 A年齢別比較

  


   ここでも生活実感を反映して、年代が上がるに従い、必要額が上昇する傾向が見られます。



 4.残業時間 − 月の平均残業時間は何時間ですか −

 @平均残業時間

            <2012年>                          <2011年>
     


   全体の72%の方が残業があると回答されています。昨年との比較では、60時間を超える長時間残
  業者が6%から11%に増えました。一方で、20時間未満も16%から20%に増加しており、特定の方
  に負荷が集中している様子を伺わせます。


 A事業所別比較

  


 B年齢別比較

  


 C未払い残業時間

  

   未払い残業があると答えた方は3名で、すべて武蔵事業所でした。



 5.心身の健康

 @心身の健康

  

   過半数の方が、心身の健康に対する不安を抱えているか、または実際に通院中であるとの回答でし
  た。また、「心の病で不安」「心の病で通院・治療中」の回答は、すべて30代から40代の方でした。


 A会社別比較

  


   ルネサス武蔵ESでは、回答者9名のうち、7名が健康に不安または通院・治療中で、かなり気になる
  結果になっています。全体として、ルネサス本体よりも、関連会社に健康状態の悪化が見られます。


 B事業所別比較

  


   武蔵と比較して、玉川事業所では特に心の健康状態の悪化が顕著です。通院・治療中の方の割合が
  高くて、非常に心配される結果が出ています。



 6.困っていること、不安なこと

                        <2012年>
  


   世相を反映してか、今年は「老後・年金」を上げる回答が最も多い結果になりました。「人員削減」が
  昨年の45件から30件に減ったのは、昨年は早期退職があったからではないかと考えられます。また、
  「低賃金」は41件と、昨年よりは減少したものの、依然として多い傾向にあります。年金とあわせて、
  経済的な困苦や不安を訴える回答の多いのが特徴です。


                            <2011年>
            



 7.自由意見
 


   今年の意見は、将来への不安を訴えるものが、かなりの割合を占める結果になりました。大変切実な
  思いが伝わってきます。