ルネサス懇、育児施策を語り合う。

− 休暇制度 −

【休暇制度】

A) では育児休職はこれくらいにして、次は休暇制度を見ていきましょう。最初はファミリーサポート休暇
 です。名前からして、ELのファミリーフレンドリー休暇と、RTのサポート休暇をくっつけたのだと知れます
 が、制度の中身はELですね。付与日数が年5日と言うのは、少ないですね。RTのサポート休暇は、年
 次有給休暇の未消化分を繰り入れる制度です。休暇を使い切ってしまう人は積み立てられませんが、そ
 の代わりにRTには各種休暇制度が、サポート休暇とは別に用意されていました。

B) 休暇が一度に減ったなあと言う感じです。これまでは、配偶者出産休暇、家族看護休暇、介護休暇
 があって、それぞれ年間5日付与されていました。すべて有給です。これが新制度では、すべてファミリ
 ーサポート休暇に入ってしまい、しかもファミリーサポート休暇の残日数が足りなくなれば、無給で取るこ
 とになりますね。制度として、かなり後退したように思えます。
  配偶者出産休暇だけでも5日は必要ですよ。今どき出産すると、妻の退院まで1週間かかりますからね。
 幼いきょうだいが居れば、面倒をみなくてはいけないから、1週間休みたいでしょう。だけど新制度では、
 ここで5日使ってしまえば、その年はおしまいと言うことですね。介護や看護で必要になっても、無給の休
 暇になってしまうと。

C) ファミリーサポート休暇の取得理由に、”運動会は含まれない”と、わざわざ書いてあるのが私は気に
 なるのですが。今どき運動会なんて土曜日にやるでしょう。土曜日が雨で流れたら次の日曜日開催だし、
 日曜日も流れたら、月曜日は子供達だけでやるじゃないですか。平日に休暇を取って観に行ったりしませ
 んよね。だったら事由から省かなくて良いと思うのに。なんでわざわざ物議を醸すような事をするかなあ。

E) 運動会のために休暇を取る可能性があるとすれば、今夏の日立みたいに、土日出勤にシフトした場合
 でしょう。それこそ会社の都合だから多目的休暇くらい使わせろって言いたいですね。

D) ここの箇所は、最終案では修正してくるかも知れませんよ。例えば、ほらっ、ISO−9000の監査なん
 かでも、監査員の鋭い追及をかわすために、わざと見つかるような指摘事項を作っておいて、監査員の目
 を逸らすなんて戦法があるでしょう。運動会の件も、あまり重要なポイントではない訳だし、わざと労組に
 指摘させておいて、最終案では指摘どおり修正しましたって労組に花持たせたりしてね。まあ、穿った見
 方ですけど。

A) ELからは、ファミリーサポート休暇に対して、過去に何か文句は出ていないのですか。

C) いや、特に聞きませんね。NECは有給休暇の消化率が電機大手で最低だったこともあるし、年次有
 給休暇自体が消費しきれないからではないかと思います。ファミリーフレンドリー休暇を使えるような用件
 でも、手続きが面倒なので、年次有給休暇で済ませているケースが多いと思いますよ。

D) だけどそれは、たまたま私たちが知らないだけで、休暇が足りなくなっている人も居るかも知れません
 よ。例えば、子供が3人や4人いる場合とか。学校行事や子供の病気などで、休暇をかなり使うはずです
 よ。

A) そう考えますと、家族看護休暇と介護休暇の2つは、やはりファミリーサポート休暇とは別枠にして、有
 給休暇として残しておくべきでしょうね。たとえ少数でも、本当に困っている人が使える制度は大切にすべ
 きでしょう。休暇制度について、他にありますか。

D) 生理休暇が4日以降無給と書かれていますが、3日目までは賃金100%支給なのでしょうか。ELも一
 応有給なのですが、1日目が70%で、2日目と3日目は60%です。どっちでしょうかね。何も書かれてな
 いから100%かな。地味だけど、こういう休暇制度も大切だと思います。