ルネサス懇、「2011春闘」を語り合う。

− 会社の主人公に相応しい処遇を −

【会社の主人公に相応しい処遇を】

C) ところで、春闘の着地点はどうなるでしょうか。今までの話を総合すると、4.0から4.4ヶ月の間になり
 そうな感じがしますけど。

D) 私の感覚では、妥協できるのは4.2ヶ月までかな。4.1ヶ月だと少ないなと思います。4.0ヶ月はまず
 いでしょう。特にRTは去年と同じだから、メリハリがありませんね。

B) 「頑張り」ってなかなか数値化しにくいのですけど、よく使われるのが結果の一次微分ですよ。つまり変
 化量です。昨年の600億円を超える大赤字と、今年の収支トントンとの差は大きいです。4.0ヶ月だと、こ
 の頑張りが何も評価されていない事になってしまいます。そうなると、結局会社にとって自分達は何なんだ
 って思えてきます。単なる労働力なのか、資材や用力と同じで、お金で調達できる「物」なのかって。

C) 会社と積極的に関わろうという意識が遠のきますよね。自分達が会社の主人公になって、積極的に仕
 事をこなして行こうと思えなくなってきます。

A) 社会経済史的に言えば、古代ギリシャのような奴隷制国家と言うのは生産性が低いのです。それは、
 奴隷は働く意味を見出すことが出来ないために、積極的に働いたり、工夫をしたり改良改善をしたりしない
 からです。現代の会社においても、仕事をする人達が奴隷のような気分になってしまえば、生産性は上が
 らないでしょうね。従業員が会社の奴隷ではなく主人になれることは、とても大事です。

C) 100日プロジェクトを達成していく上でも、一人ひとりが主人公になれないとダメですよね。