2013春闘アンケート集計結果
今年の春闘アンケートは、全国の19拠点から昨年とほぼ同数の93名分の回答を頂くことができまし
た。(昨年は92名。)ご回答をお寄せくださいました皆様に感謝申し上げます。
集計結果を以下に報告いたします。特に自由意見には、深刻な状況に関する報告や、考えさせられ
るご意見を沢山頂いていますので、是非ともご覧になって頂きたいと思います。
1.回答者のプロフィール
@年齢
<2013年> <2012年>
A雇用形態
<2013年> <2012年>
B性別
<2013年> <2012年>
2.生活実感
− あなたの生活実感はどうですか −
@生活実感
<2013年> <2012年>
<電機全体>
生活実感は、「かなり苦しい」と「やや苦しい」をあわせて76%に達し、昨年と比べて更に悪化していま
す。電機全体と比較しても、かなり苦しいという回答が多くなっています。
A事業所比較
旧ルネサステクノロジの武蔵事業所に比べて、旧NECエレクトロニクスの玉川事業所で「苦しい」との
回答が多く見られ、かなり差があります。NECエレクトロニクスでは、個社の時代から一時金が電機連
合産別ミニマムの4.0ヶ月/年をずっと下回り続けて来たため、苦しさが累積した結果と考えられます。
B年齢別比較
これまで、年代が上がるほど「苦しい」と回答する割合が増える傾向がありましたが、今年の調査で
は、年齢による差が縮小して来ている様です。賃金・一時金のカットが、もともと収入の低い若年層に
より深刻な影響を与えているとも考えられます。
3.必要額
− あなたの生活には月額であといくら必要ですか −
@必要額
<2013年> <2012年>
「5万円以上」とする回答が一昨年は35%、昨年は42%、今年は44%と、しだいに増加しています。
A事業所比較
武蔵と玉川の比較では、生活実感と同様に顕著な差があります。
B年齢別比較
4.残業時間
− 月の平均残業時間は何時間ですか −
@平均残業時間
<2013年> <2012年>
昨年との比較では「10時間以下」が15%から5%に減っている一方、「61〜80時間」も8%から5%
に減少しました。早期退職によって残った社員の負担増が心配されましたが、今のところ長時間残業者
が増えているとのデータにはなっていません。
A年齢別比較
5.心身の健康
@心身の健康
<2013年> <2012年>
<電機全体>
昨年と比較して「健康」と回答された方の割合が47%から52%に増加しました。これは電機全体の
44%と比べても良いスコアです。しかし、昨年の早期退職で健康に不安のある方や通院・治療中の
方が多く辞めた結果だとすれば、喜ぶ訳にも行きません。
A事業所別比較
武蔵と比較して、玉川の健康状態が著しく悪いのが気になります。
若い人に「心の病で不安」、「心の病で通院・治療中」が多い傾向にあります。なお、29歳以下で「心
の病で通院・治療中」が33%を占めていますが、実際は回答数6件に対し2件が該当しているものです。
6.困っていること、不安なこと
@困っていること、不安なこと
<2013年>
<2012年>
<電機全体>
昨年との比較では、「人員削減」に対する不安が33%から58%へと大きく増加しています。度重なる
リストラへの不安を反映しています。また、「原発問題」への関心が、22%から9%へと大きく薄らいだ
のも特徴と言えるでしょう。
A年齢別比較
「老後・年金」への不安は、30代と40代でかなり差があります。また、「原発問題」への関心は、年齢
が上がるほど増すようです。
(29歳以下と60歳以上の回答数が少なかったため、本グラフからは除外しています。)
B性別比較
男性の方が「低賃金」への不安が強く、「老後・年金」と「原発問題」への不安は女性の方が強いとの
傾向が見えました。
7.自由意見
以上、ご協力ありがとうございました。